病気でも病人じゃない。
病気でも、病人じゃない。
自分は病人だと決めるのは誰でもない、自分の心です。
たとえ病や不具合があっても、笑顔を忘れずにいることや、誰かの役に立てる生き方はできるし、やりたいと思ったことに向かってチャレンジし続けることを諦める必要はない筈。
体は、いつだって最善を尽くそうとフル回転。
免疫学の第一人者だった安保徹教授は、がんを含めそのほかの病気になることはすべては体の知恵であり、決して間違いで起こるものではないと唱えています。とても興味深い研究結果です。
その人にとって必然だから、体ががん細胞を増殖させているのなら、それは何故かを見つめてその原因を探って変えていけば良いですし、もしかしたら見つめるという行為自体が目的なのかもしれません。
何故病気になったのかを体・心・魂それぞれの観点から眺めてみてください。
病気や怪我は、自分自身と向き合う大きなチャンスだと考えてみてください。
がんのステージ4でも、転移があっても、自分でできることは精一杯やりましょうとお伝えしています。
今までの生活の仕方でがんになったのなら、その生活をガラリと変えない限り改善に向かうことはないと思いませんか?
なんとなく生きてきたのなら、何故自分は行きたいのか・生きるのか、どう生きたいのかを明確にしてみませんか?
手術、抗がん剤、ホルモン療法、鍼やお灸、マッサージなど「してもらうこと」に頼り切るのではなく、「自分でできることは出来る限りやる」と主体的かつポジティブに過ごす人ほど予後が良いというデータが出ています。
当院のエクササイズは、がんの方でも受けてもらえるよう、毎回丁寧に体の状態を伺い観察して、細心の注意を払って行います。
血流改善が必須の、がんの方に受けていただきたい内容です。
血流改善は特に下半身と骨盤周りに重点を置いています。
派手な動きはありませんが、筋力低下を防いで、できれば更に筋力を付けられるようなエクササイズをします。
現段階で手術不能な状態でも、抗がん剤治療などでがんが縮小してコンバージョン手術ができる場合もあるので、その時のために出来るだけ体力や筋力を付けておくためにも、痛みがないか少ない方には、積極的にエクササイズを勧めています。
患者さんをみていると「自分の力で体の変化を起こしている」「自分でできることをやれている」という自信が潜在的・表在的にも生まれるので、受け身になる施術だけよりもとても良いと感じています。
ですので、最初の頃は患者さん自信に望まれるままに施術をしていた私ですが、最近では、心を鬼にして(^^;;)「施術じゃなくてエクササイズにしましょう!」と伝えられるようになりました。
患者さんを愛しているからこそ、幸せに生きてほしいからこそ、です。
私も、誰しも、いつかは天に帰ります。
それまでは精一杯・目一杯、自分の人生を生き抜きましょう。