がんのマーカー数値が7000台から8に

ご来院されている患者さんのご家族で、今年の1月末に初めてのご来院。
前立腺がんのステージ4と診断されて、骨転移・リンパ転移も多数見られる。他の臓器への転移もあり。

当時、PSAというがんの数値を測るマーカーは7000台。
基準値がその方の年代だと3〜4ということを考えるとぶっとんで高いことがわかります。

痛みのため横になるのも辛いため、ベッドでの施術は最小限に留め、あとは椅子に座った状態で施術。出来るだけ短い時間で終了。

このような状態だった方が、直近ではエクササイズに加え簡単なピラティスをして帰られましたよ!!!
マーカーの数値はなんと約8まで下がりました。
ベッドに横になっての施術も、全く問題ありません。
痛くて横になれなかった頃と同じ人とは思えないほどお元気になられました。

人の体は本当にすごいです。

1回目の施術で、ご本人も気にされていた脚のむくみが取れてびっくりされていました。
この状態を維持してもらうためにリボーンエクササイズを覚えてもらい、自宅で自分で出来ることはしてもらっています。
「自分でできることは自分でやる」
今の状態は自分の身体の使い方の結果だから。
ちゃんと自分で向き合うこと、誰かが治してくれるという依存にならないこと、そして自分の力で改善しているという喜びと自信を持つこと。
それが本当に大切なのです。

とにかく血流の改善、特に下半身から骨盤内の血流の改善に努めています。
更に弱くなっている部位の気の流れを補い整える。
針は最小限で。
お灸を使い分けながら、手技も使い、その方の生きる力に呼びかけていく。そんな感じです。

1週間に1回のご来院。
大体1.5ヶ月に1回程度エクササイズを交えて、エクササイズではその時の体の状態を丁寧に確認しながら無理のないようにやっています。
猫背、側湾症もある方なので、痛みが取れて状態も良くなってからはそちらの改善にも励んでいます。

お灸や針だけがここまでの変化をもたらしたとは思いません。
ホルモン療法と痛み止めがマッチしてしっかりと効いたこと、も大きいと思います。
ただ、それを受け止めるだけの素地を、ここでの施術が作っているというのは確かにあると感じています。
どんなに良い薬でも、その人の体や心が受け止めきれなければ副作用やデメリットの方が優ってしまいます。
そうならないための縁の下の力持ち的な役割をさせていただけている実感はありますし、それ以上の影響もあるのかなと。
お灸が白血球の産生を増やし、免疫力を高めることは科学的にも聡明されていますから。

通院されて半年が経とうとしていますので、調子が良ければ少し間隔を空けていきましょうかと相談しています。
患者さんがその時に心配や不安なこと、気になることなども含めて丁寧にお話を伺うことも大切にしています。
免疫力を下げる要素はできるだけ減らして、高める要素をどんどん増やしたいので「たくさん笑ってくださいね」とお伝えしていますよ!

(当院は女性専用ですがご家族の方は男性でも対応する場合もあります。ご相談ください。)