摂食障害で困っている人のために、お灸とはりで何ができるだろう、どこまでお手伝いできるだろう。
鍼灸師として、女性として、3児の母として、そしてひどい摂食障害だった妹の姉として・・・今、きちんと学ぼうと向き合っています。
そんな中で出逢った本などをご紹介していけたらと思います。
日本では摂食障害に対する認識や治療がアメリカなどに比べるとまだまだ遅れているそうです。
摂食障害とは何なのか、なぜ起こるのか、まずは認識そのものを変えていく必要があるのだなと感じます。
アメリカをはじめとして、海外には摂食障害で困っている人のための施設があるんですね。とても良いなと思います。
回復のためのプログラムもきちんとあって、
心療内科もしくは精神科に行く⇨ 薬を処方される、もしくはカウンセリング
という日本のスタイルとは大きく違うみたいです。
5歳ほど年下の私の妹は、思えば高校生の頃にひどい摂食障害になっていました。今から27年ほど前になります。
家族の絆が壊れかけていた我が家において、姉である私が彼女の状況を把握することはとても難しかったです。
父も母も、引きこもりになり過食と拒食を繰り返す妹を、隠そうとしていたのではないかと思います。彼らにとって恥だったから・・それに自分たちの子育ての結果を見るのが辛くて嫌だったのではないでしょうか。
そんな状態で、正しい治療を受けさせてあげられる筈がないですよね・・・
妹は精神障害も患うようになりました。
悩み苦しい時間がずっと続いていたと思います。
今は日本を離れ海外で、家を持たず、物もほとんど持たない生活を好んで送っています。
摂食障害を完全に克服できたのか、わかりません。
ですが、心は穏やかに過ごしたいと願いその通りに生きている様子です。すごいな、と思うし心から幸せを願っています。
妹からSOSをもらいながら、どうしたら良いのかわからず、何もできなかった私ですが、奇しくも鍼灸師になれた今こそ、妹と同じように困っている人のお力になれたらと思います。